COP16の本会議の様子=生物多様性条約事務局提供

 複数の主要議題を残したまま「中断」された国連の生物多様性条約締約国会議(COP16)について、条約事務局は27日、再開会合を来年2月にイタリア・ローマで開くと通知を出した。国際目標に向けた取り組みの評価指標づくりや、保全などに使われる資金動員で合意をめざす。

 COP16は10月にコロンビア・カリで開幕した。当初は11月1日に閉会予定だったが、交渉が難航。現地時間の2日午前になって会場を離れる国が続出したため定足数を下回り、会議が成立しなくなった。途上国の生物多様性の保全に使われる資金をめぐる項目や、前回のCOP15で採択された23項目の国際目標への締約国の取り組みの評価指標などが持ち越しになっていた。

 アストリッド・ショーメーカー条約事務局長は日程が決まったことを「国際目標達成の着実な実施に向けた、勢いと決意を示すものだ」と歓迎した。

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