アイシンの吉田守孝社長=2024年12月26日、愛知県刈谷市、稲垣千駿撮影

 自動車業界で、各社が難しいかじ取りを迫られている。対応を急いだ電気自動車(EV)の需要が世界的に急減速。主力市場の中国では現地のEVメーカーが台頭し、日本の自動車大手のシェアを奪い始めた。取引する部品メーカーらはどう動き、いかに備えているのか。東海地方の経営トップに聞いた。

 中国は現地メーカーが次々誕生し、値下げも激化して過当競争になっている。トヨタ自動車グループの部品大手アイシン(愛知県刈谷市)の吉田守孝社長は「重要顧客とプロジェクトを絞り、量は追わずに質をとる戦略に変えている」と明かす。中国メーカーとの取引を通じ、「中国流のものづくりの強さを謙虚に勉強して競争力をつける」とも話す。

 アイシンが攻勢をかけるのは…

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