
日本郵便近畿支社管内の複数の郵便局で、郵便物などの配送車の運転手に対する法定の点呼が適切に行われていなかった問題で、中野洋昌国土交通相は11日の閣議後会見で、日本郵便に対して事実関係の調査を行っていることを明らかにした。「今は報告を求めている段階」としたうえで、「様々な不備などがもしあるならば厳正に対処していきたい」と話した。
日本郵便を所管する村上誠一郎総務相も同日の閣議後会見で、「総務省としても、事実関係に即し、必要な対策、対応を実施してまいりたい」とした。
朝日新聞が入手した日本郵便の内部文書や関係者によると、今年1月、近畿支社管内のある郵便局で数年間にわたり、軽四輪と二輪の運転手に対し乗務の前後とも点呼をしていないことが内部調査で発覚。実施しているように記録簿に虚偽記載していたことも判明した。近畿支社は内部調査を実施したところ、不適切な点呼の疑いがある郵便局は管内の8割と内部で説明され、日本郵便は今月、全国の局を対象に緊急調査を始めている。
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