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万博会場の玄関口となる夢洲駅を視察する楠芳伸・警察庁長官(左)=2025年3月4日、大阪市此花区、光墨祥吾撮影
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 警察庁の楠芳伸長官は4日、大阪市で開催される大阪・関西万博の会場などを視察した。4月13日の開幕まで40日となり、長官は視察後、報道陣に「最終的な詰めの段階にあり、しっかり事前準備を進めて警備に万全を期したい」と述べた。

 楠長官は、大阪空港や会場の施設、玄関口となる大阪メトロ夢洲(ゆめしま)駅などを大阪府警幹部の説明を受けながら視察し、来場者や要人の想定される移動経路などを自らの目で確認した。会場の警備などにあたる府警の「会場警察隊」も激励した。

 長官は、会場が海に囲まれた人工島のためドローンなどによる攻撃への警戒を重点に挙げた。開催期間が半年間にわたり、その間、参院選や台風などの時期とも重なるため態勢の確保が重要と説明。警備や交通規制、不審者についての情報提供などで地元の人たちの理解と協力が必要だと呼びかけた。

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