ロシアによる全面侵攻が始まって24日で2年半となりました。ウクライナの独立記念日でもあるこの日、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ前大統領(58)が朝日新聞のインタビューに応じました。主な一問一答は以下の通り。

  • 人口300人の村、夫も子どもも孫も失った 「勝利の形わからない」

 ――ロシア南西部クルスク州への越境作戦について、どのような意見を持っていますか。

 基本的には「ノーコメント」です。作戦の目的や結果を把握しているのは司令官(シルスキー氏)や最高司令官(ゼレンスキー氏)であり、判断を下すには早すぎます。

 私は東部ドネツク州ポクロウスク周辺で兵士たちに物資を提供して戻ってきたばかりですが、現地の状況は本当に厳しい。我々はそちらの前線にも、もっと注意を払う必要があります。

 明確なことは、我々にロシアの領土は必要ないということです。ウクライナよりも平和を望んでいる国家はない。我々の対応は平和を近づけ、プーチン氏(ロシア大統領)に戦争をやめさせることだけが目的です。

ウクライナのポロシェンコ前大統領=2024年8月24日、キーウ、藤原学思撮影

「どれだけ疲れているか」

 ――きょう、8月24日は独立記念日です。ウクライナにとって「独立」は何を意味するのでしょうか。

 一言でいえば、「すべて」です。ウクライナの人びとは独立が「自由」を意味することを知っているが、多くのロシア人はそうではない。独立とは、「民主主義」も「領土保全」も意味しています。

 ――領土保全についてですが…

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