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兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題を調べている県議会調査特別委員会(百条委員会)は3日、協議会を開き、調査報告書をまとめた。報告書は4日の百条委で了承されたあと、5日の本会議に提出される予定だ。
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協議会の終了後、取材に応じた百条委の奥谷謙一委員長は「全体的にいろんな文言について精査した。委員会だけの報告にとどまるのではなく、議会としての意思を決定するために、議決すべきだと私自身は考えている」と述べた。扱いについては、5日の議会運営委員会に諮られるという。
斎藤知事はこれまで告発文書について「真実相当性がなく、誹謗(ひぼう)中傷性が高い」としてきた。報告書では、職員への強い叱責(しっせき)など文書に書かれた斎藤知事のパワハラ疑惑について「おおむね事実」とし、「パワハラ行為と言っても過言ではない」と指摘。告発文書の内容を調査せずに通報者を特定するなどした県の対応について、公益通報者保護法に違反している可能性が高いなどと指摘する見通しだ。
増山県議は維新離党
百条委での非公開の証人尋問の音声データを外部に流出させたとして、兵庫維新の会から離党勧告を受けた増山誠県議(無所属)について、兵庫維新は3日、増山県議が離党したと発表した。離党は2月26日付。