写真・図版
バーチャル寺院の全国ネットワークの拠点となる大正大学=2024年8月21日午後3時30分、東京都豊島区、森下香枝撮影

仏教学部があり、全国に5宗派の約1万6千の宗門寺院を持つ大正大学(東京都豊島区)は今秋から、インターネット上の「バーチャル寺院」づくりに着手する。100周年を迎える2026年までに情報科学部(仮称)の新設を構想し、バーチャル寺院の管理・運営ができるようにしたいという。

 大学が拠点となり、卒業生約4万人のネットワークを生かしながら、各寺院のホームページづくりや、法要、写経、説法などを可能にするソフトウェアづくりなどを支援し、デジタル技術で寺院の機能を強化する構想だ。

 デジタル技術によって、ウェルビーイング(心身の健康)などに関する学習コンテンツを配信し、地域の人々がお寺に集まって住職と交流するきっかけにしたり、お寺に来られない人にもリカレント(社会人の学び直し)教育や仏教に関するコンテンツを提供したりするのが目的という。

バーチャル寺院づくりの背景にある危機とは?大正大学の理事長が記事後半で語ります。

 「寺子屋ネットワーク」と称…

共有