北海道庁が今春、道の冊子「フィッシングルール2024『Rule & Manner』」に、ある制度のことを記載した。知り合いの研究者から教えてもらった。

 制度は、ヤマメやニジマスなどの放流を検討する市民団体や釣り関係者に、事前に道や専門機関へ相談してもらうという内容だ。

過去に朝日新聞で紹介されたヤマメの稚魚の放流イベントの様子(当時の画像をトリミングしています)

 この相談制度、道漁業管理課によると、以前からあったものの、今回改めて冊子にヤマメやニジマスという具体的な魚種名とともに明記し、利用を呼びかけたという。道内水面漁場管理委員会の杉若圭一会長は「個人の見解」とした上で、「相談制度は、義務ではなく『お願い』であるが、文字となって残るのはよいことだと考えている」と言う。

放流にさまざまなリスク

 背景にあるのは、放流のリス…

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