高校生・高専生が自由研究の成果を競うコンテスト「JSEC(ジェイセック)2024(第22回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」の最終審査会が24年12月上旬、日本科学未来館(東京)で開かれた。全国173校705人から過去最多となる404研究の応募があり、高く評価された35研究について最終審査会で成果が発表された。上位入賞した12研究は、25年5月に米国・オハイオ州コロンバスで開かれる世界大会「リジェネロン国際学生科学技術フェア(ISEF=アイセフ)」に日本代表として派遣される。
【ソニー賞】早稲田大高等学院3年 黒木勇人さん
医療品や緊急物資の新たな配送手段として実用化も始まったドローン。複数の目的地を、一度に効率的に速く配送できるシステムを開発した。
上空を短時間で移動できるドローンによる配送サービスは離島などで始まっているが、一つの目的地へ荷物を運ぶ度に拠点に戻る運用が主流だ。
「もっと効率的な方法があるのではないか」。近い目的地同士をグループ化し、一度の飛行でグループ内を最短距離で通るルートを探索すれば省エネになるのではないかと気づいた。
配送時間もエネルギーも大幅削減の可能性
大量のデータを分類するアル…