23日午前0時35分ごろ、宮崎県延岡市浦城町で「家が土砂崩れでつぶれ、中に妻が取り残されている」と、住人の三輪保幸さんから119番通報があった。延岡署によると、木造平屋建てが土砂に埋まり、三輪さんの妻の弘美さん(56)と連絡がとれていないという。消防などが捜索活動を続けている。
延岡署や消防によると、土砂崩れの原因は前日夜からの集中豪雨の影響とみられる。住居北側の斜面が崩落し、屋根が見えなくなるほど土砂が流れ込んだという。
県内は22日、大雨に見舞われ線状降水帯が発生し、道路の冠水などが相次いだ。気象庁は同日、記録的短時間大雨情報を発表。延岡市付近では午後10時半までに1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられるという。
近くに住むパートの岩切幸二さん(67)は「22日は午後10時過ぎから雨の降り方がすごかった。23日午前0時過ぎ、ウトウトしていたらドドンという音がして地震かと思った」と振り返り、「無事であってほしい。早く見つかってほしい」と話していた。