周りの大学院生はタブレットを使っているが、今も紙のノートを愛用している=スカイ・チャンさん提供

 夫を日本に残して海外留学中のスカイ・チャンさん(@hrnmkhrnmk)。

 30代の日本人女性で、留学中の気づきや愚痴をX(旧ツイッター)に投稿している。

 大学卒業後に入社したのは、いわゆるブラック企業。

 転職を繰り返し、外資系IT企業に勤めていた時に、海外の大学院で経営学修士(MBA)を取る決断をした。

 「日本の大学院に行っても、あまり自分の人生に変化はない、と思ったので海外に出ました」

 大学時代に経済学部だったことや、「卒業後の年収が一番アップしそう」ということから、MBAを目指すことに。

 だが、先立つものはやはり金。

 会社員時代の貯金では賄いきれず、銀行からも借りられない。

 値上がりする前に買っていた虎の子のビットコインを売って、費用を捻出した。

 大変なのは資金面だけではない。

 英語力は一定の水準まで達しているが、英語で物事を学ぶとなると別物だ。

 仕事を辞めて渡航したのでキャリアは途切れたし、妊活もできない。

 「貴重な30代を勉強に費やしてよかったのだろうか」

 ひとり海外で暮らしながら、不安に思ってしまうことがある。

 そんな時、自分に言い聞かせている言葉がある。

 留学先が決まってすぐ、日本の美容院に行った時のこと。

 見た目が「チャラい」美容師に、将来の不安を話したら、こう言われた

 「勉強? 何歳からでもいい…

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