理化学研究所の「スプリング8」などが立地する播磨科学公園都市=2024年6月10日、兵庫県たつの市新宮町光都、雨宮徹撮影
  • 写真・図版

 理化学研究所の大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)の高度化を支援するため、町が今年から始めた企業版ふるさと納税が好調だ。1月からの約半年間で寄付に応じた企業は48社、寄付額は計4500万円に上り、上々の滑り出しという。

 町などによると、スプリング8は太陽の100億倍もの明るさに達する「放射光」という光を使って、原子・分子レベルで物質の形や機能を調べることができる研究施設。1997年の供用開始から30年近くが経つ。同様の施設の新設などを進める海外に遅れを取らないよう、文部科学省は2030年ごろに向け性能を100倍に高めることを目指し、今年度から高度化事業に着手している。費用は約500億円を見込む。

 町の企業版ふるさと納税はこ…

共有