米シュミット海洋研究所は、南東太平洋の深海調査によって、20種の新種を含む多数の生物を発見したと発表した。これまで網にひっかかった死骸しか確認されていなかった珍しいイカの生きた姿の撮影にも成功したという。
同研究所のチームは遠隔操作の無人機(ROV)を使い、海底の地図作製や生物調査を続けている。チームは8月、南米チリから約1500キロ沖合にある、ナスカ海嶺(かいれい)と呼ばれる海底山脈の28日間にわたる調査を終えた。
チームは、新種とみられるウニのほか、珍しいイカやサンゴ、アンコウなどを撮影。映画のお化けのキャラクター「キャスパー」に似た「キャスパーオクトパス」との愛称を持つタコや、「空飛ぶスパゲティモンスター」との愛称のクダクラゲも見つけた。
海底約4千メートルの場所で…