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取材に応じる駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・シアム大使=2025年1月21日、東京都内、佐藤達弥撮影
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 19日に停戦合意が発効したパレスチナ自治区ガザでは、イスラエル軍の攻撃で4万7千人以上の命が失われました。戦闘が起きた背景にあるパレスチナ問題に、国際社会は今後どう向き合うべきか。日本の役割とは。駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・シアム大使に聞きました。

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 ――国連のまとめでは、戦闘によるガザでの死者は4万7千人以上、家を追われた人は人口の9割に当たる最大190万人に上っています。停戦をどう受けとめていますか。

 「停戦」という言い方には同意できません。私はジェノサイドが止まったということだと考えています。15カ月間のガザに対するじゅうたん爆撃により、非常に多くのパレスチナ人が苦しめられてきました。私はガザで暮らしたことがあり、(今回の戦闘で)現地の友人270人以上が死亡しました。ガザ出身である私の妻の親戚も、大勢が亡くなりました。(停戦によって)殺戮(さつりく)が止まることを願っています。

占領の問題が背景に

 ――ガザの復興はどう進める…

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