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韓国紙・朝鮮日報は19日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに派遣され、ウクライナ軍の捕虜になった北朝鮮兵へのインタビューを報じた。ウクライナ軍の無人機(ドローン)は韓国の軍人が操縦していると教え込まれ、そう信じて戦っていたという。
朝鮮日報は、ロシア南西部クルスク州でウクライナ軍と戦い、1月9日に捕虜になった26歳と21歳の2人の北朝鮮兵にインタビューし、このうち26歳の兵士の話の詳細を19日に報じた。
この兵士は昨年10月に「留学生として訓練をする」と聞かされてロシアに行き、12月にクルスクに移送されて初めて戦闘に参加することを知ったという。
北朝鮮の監視要員も派遣されており、兵士らの思想を統制。監視要員は「無人機の操縦士はみんな韓国の軍人だ」と話していたという。
この兵士は1月5日から戦闘に参加。無人機による攻撃や砲射撃で「多くの犠牲が出た」とし、自身も腕とあごにけがをした。今後については「韓国に行く考えだ」と話したという。
韓国政府は、北朝鮮が約1万1千人の兵士をロシアに派遣したとみている。