2022年8月、インド西部ガンジナガルで開かれたスズキのインド進出40周年のイベントで、言葉を交わす同社の鈴木修元会長(右)とインドのモディ首相=ロイター

 自動車大手スズキを長年率いた鈴木修元会長兼社長が25日に亡くなったとの報を受け、鈴木氏が進出に特に力を入れたインドで悼む声が相次いだ。

 モディ首相は27日、X(旧ツイッター)に鈴木氏との会談の写真とともに日本語と英語で投稿。「インドへの深い愛情」で「インドの自動車市場に革命をもたらした」と評した。「(鈴木氏との)数多くの交流を通じて、実直で謙虚な姿勢に深く感銘を受けたことを今でも大切に思っています」と記した。

 鈴木氏はインドの将来性に早くから注目し、インド政府系企業と合弁会社を設立。1983年に同国で小型車の生産を開始した。車社会が到来する前のインドで「多くの家庭が、信頼でき効率的で高品質の車を手にできる夢」(スズキ現地法人)の実現に注力。スズキは現在もインドの乗用車市場で占有率(シェア)が4割を超えてトップを走る。

 ジャイシャンカル外相は「イ…

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