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打鼓音のジュニアチームとともに「弾打」を練習する屋宜ナタリアさん(右)=2024年10月30日午後6時51分、横浜市旭区若葉台4丁目、大島具視撮影

 和太鼓に魅せられた日系アルゼンチン人の女性が来日し、横浜の創作和太鼓集団の一員として活動している。演奏技術や教室運営のノウハウを習得し、アルゼンチンに和太鼓を広める夢を描く。12月8日に開かれる「横浜太鼓祭」で念願のステージに立ち、成果を披露する。

 女性はブエノスアイレス出身の日系3世・屋宜(やぎ)ナタリアさん(45)。戦前にアルゼンチンに渡った祖父母が沖縄出身だ。

 初めて和太鼓を知ったのは17歳の頃。テレビの音楽番組で見て「迫力に衝撃を受けた」と言う。19歳の時、沖縄県人連合会のイベントで現地の和太鼓団体を知り、メンバーに。IT関係の仕事の傍ら15年ほど活動した後、2022年に自ら「ENSAMBLE DE TAIKOS」というチームを立ち上げた。

本場の強い音に涙

 ただ、本格的に技術を学んだ…

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