大阪府高槻市立赤大路小学校PTAの岩崎健一郎会長(左)と舩橋博子さん=高槻市

 大阪府高槻市立赤大路小学校のPTA改革の取り組みが、書籍で紹介された。改革の中心を担ったPTA会長の岩崎健一郎さん(43)は「目的が分からなくなっている活動を整理した」と話す。組織の規模は縮小したが、活動はむしろ活発化したという。

 書籍は、全国のPTA改革の事例をまとめ、昨年12月に出版された「PTA,こうやって変えました!」(全国PTA連絡協議会編著)。その一つの章で赤大路小PTAが取り上げられた。

 岩崎さんは息子が小4だった2022年に会長を引き受けた。PTAへの参加や役員選出が事実上義務になっていることに違和感を覚えた。全国的にPTAの加入や会費負担は強制ではないと話題になっていた。「強制は憲法21条の『結社の自由』に反しているじゃないか」

 翌年、会長に就任すると、PTAは任意加入だと周知する書面を配布した。役員のなり手がいないとき、引き受けてもらえるまで勧誘を続ける慣習もとりやめた。任意移行をきっかけに、会員は約500人から約170人まで減った。

 活動のスリム化も進めた。「…

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