ビッグモーターの事業を引き継ぐ新会社「WECARS」の会見。右から伊藤忠商事の真木正寿執行役員、田中慎二郎WECARS社長、山内務WECARS副社長、合六渉WECARS経営企画部長=2024年5月1日午前10時31分、東京都港区、小林正明撮影

 車をゴルフボールで傷つけて保険金を詐取するなど、不正が横行した中古車販売大手ビッグモーター(BM)。経営再建に向けて1日、主要事業を引き継いだ新会社「WECARS(ウィーカーズ)」が設立された。伊藤忠商事をはじめ、同社子会社の伊藤忠エネクス、企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)のもとで再出発を誓った。設立会見の主なやりとりは次の通り。

  • 「WECARS」待ち受けるハードル ほころぶビッグモーターの強み

 ――最近もパワハラや情報漏洩(ろうえい)などのコンプライアンス(法令や社会規範の順守)違反があったようだが、伊藤忠商事の企業ブランドにとってリスクをどう考えるか。

 田中慎二郎・ウィーカーズ社長(元伊藤忠商事執行役員)「(違反は)我々も認識はしている。新会社においてはコンプライアンスに関してはうやむやにせずに厳正に対処し、撲滅していきたい。組織風土の改革に終わりはない」

 ――新会社は伊藤忠にどのようなメリットやシナジー(相乗効果)があるのか。

 真木正寿・伊藤忠商事執行役…

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