上映後に観客からの喝采を受ける左から奥山大史監督、中西希亜良さん、池松壮亮さん、越山敬達さん=19日、カンヌ

 フランスで開催中の第77回カンヌ国際映画祭で19日、「ある視点」部門に参加している奥山大史監督(28)の「ぼくのお日さま」が公式上映された。奥山監督と出演者の池松壮亮さん(33)、越山敬達さん(15)、中西希亜良さん(12)らが会場となったドビュッシー劇場のレッドカーペットを歩いた。コンペ部門の審査員を務める是枝裕和監督のほか、西川美和監督らも作品を鑑賞した。

 上映前の舞台あいさつで奥山監督は「これはドビュッシーの『月の光』が繰り返し流れる映画なのですが、ドビュッシー劇場で上映されることをとても光栄に思っています」と語った。また、中西さんはフランス語でスピーチ。客席の拍手を浴びていた。上映終了後は、観客たちの長いスタンディングオベーションに手を振って応えた。

 奥山監督は2018年、大学在学中に撮った「僕はイエス様が嫌い」でサンセバスチャン国際映画祭(スペイン)の新人監督賞を受賞。「ぼくのお日さま」が長編第2作になる。

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