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観光案内や土産物の販売をする「江戸新吉原耕書堂」=2025年1月18日午後4時33分、東京都台東区、本多由佳撮影
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 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」のゆかりの地に観光客を呼び込もうと、観光案内や土産の販売をする施設「江戸新吉原耕書堂」が18日、東京都台東区千束4丁目にオープンした。来年1月12日までの期間限定。

 ドラマの主人公・蔦屋重三郎は、「江戸のメディア王」と呼ばれ、吉原大門前に書店を開くなど同区とゆかりが深いが、これまで周辺に観光案内の拠点がなかった。そこで、区や商店街連合会などでつくる「台東区大河ドラマ『べらぼう』活用推進協議会」が放送開始に合わせ、町会会館に開設した。

 名称は、蔦屋が開いた書店「耕書堂」からとった。施設では、吉原の成り立ちを説明するパネルや花魁(おいらん)が履いていた高下駄(げた)などの展示のほか、雑貨や食品、酒など土産物も販売する。同区の担当者は「ゆかりの地に足を運んだ際に活用してもらい、江戸文化を知る機会にしてほしい」。観光案内など、訪問者への対応は地元住民に委託するという。

 午前10時から午後5時、毎月第2月曜日は休館。問い合わせは「江戸新吉原耕書堂」(03・6240・6551)へ。

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