子馬や魚、水鳥など様々な動物埴輪(はにわ)も展示されている=2024年12月3日午前9時31分、東京国立博物館、佐野楓撮影

 東京国立博物館(東京都台東区上野公園)で開催中の特別展「はにわ」(朝日新聞社など主催)の会期終了が8日に迫る中、国内外から集結した埴輪(はにわ)たちを一目見ようと、連日多くの来場者でにぎわっている。

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 展覧会は、埴輪の最高傑作とされる国宝「埴輪 挂甲(けいこう)の武人」(群馬県太田市飯塚町出土、6世紀、同博物館所蔵)の国宝指定50周年を記念して開催。国宝18点を含む約120点を展示している。丸みを帯びた人や、ウマやシカなど愛らしい動物、武器や家、船の形など、様々な埴輪が最新の研究成果と共に展示されている。同博物館によると、11月26日に来場者数20万人を突破したという。

 注目の国宝「挂甲の武人」は、よろいを身に着け、手に刀を持った精巧な造りが埴輪の造形美の極致とされ、郵便切手などのモチーフにもなってきた。2017年から19年にかけて行われた解体修理で、表面に白、赤、灰の3色が塗り分けられていたことが分かり、当時の彩色を施した復元像も展示されている。

 「挂甲の武人」と同じ工房で…

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