このコラムの初代担当者から久しぶりにメールが来ました。「10周年ですね」と。あ、そうなんですね。調べてみると、連載スタートが2014年の6月ですから、ちょうど10年ってことになります。

 メールには「こんなに続く長文コラムの連載を見たことありません」と書き添えられておりまして。あー、そう言われれば、確かに新聞紙上で同一人物が10年も長文を書き続けるケースはあまりないだろうなと。

 だって社会情勢は日々変化していて、その変化を敏感に嗅ぎ取って記事にしていくのが新聞であるとするならば、コラムの執筆者にはその変化の最先端でご活躍なさっている方にぜひご登場願いたい、新聞社としてはそうお考えであろうと察するわけです。

 例えばコロナ禍であれば医療…

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