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亡くなった兄・和夫さんの名前に触れる山口三四さん=2025年3月11日午前9時1分、福島県大熊町、関田航撮影
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 「この地で最期を迎えたかった人はたくさんいた。せめて名前だけでも、ここに戻しました」

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 福島県大熊町の長者原地区にある石碑の前で11日午前、区長を務める山口三四(みつよし)さん(80)が手を合わせた。今年2月に完成した石碑には、震災後に亡くなった44人の名が刻まれる。自宅に帰ることを望みながら2017年2月に81歳で亡くなった兄和夫さんの名前もある。

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