現代俳句の先駆者といわれる正岡子規(1867~1902)の生々しい推敲(すいこう)の跡が残った未発表句が見つかった。「子規庵(あん)」(東京都台東区)を運営する子規庵保存会が、20日に発表した。

 原句は〈病牀(びょうしょう)をすべりおりたる御慶哉(かな)〉で、推敲後の句は〈はひおりて病牀の側(そば)の御慶哉〉となっている。1899(明治32)年1月1日の作とみられるという。年始のあいさつに訪れた客が記帳する「歳旦帳」と呼ばれる冊子に、墨で書かれていた。

 新年を迎えた喜びを詠んだ句…

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