パレスチナ自治区ガザで、イスラエルの攻撃で殺されたパレスチナ人の生前の写真やプロフィルを紹介するポスター展が、東京外国語大学(東京都府中市)で開かれている。「死者数」としてではなく、生身の人間が殺されている現状を受け止めてほしいとの思いから、同大の学生が企画した。
「すごく怖い。お願い、ここに来て!」と叫び、死んだ6歳の少女、「世界中のゴミ箱が食べ物であふれているのに、私たちは飢えて死んでいる」とのメッセージを残した後、空爆で殺された医師……。展示では、60人の写真が、残した言葉や殺された状況とともに紹介されている。
きっかけは、ガザの現状のドキュメンタリー映画
ポスター展のきっかけは、5月に大学内で上映されたフランスのドキュメンタリー映画「ガザ=ストロフ―パレスチナの吟(うた)―」だ。2008年末からのイスラエルによる大規模侵攻を受けた直後の様子が収められていた。
学生らの胸を打ったのは、爆…