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今年4月に開校する愛知県立中高一貫校4校の初の入学者選抜が1月にあった。1次選抜の適性検査と、2次選抜の面接について進学塾の名進研(名古屋市西区)で、公立中高一貫校の受検対策コースを立ち上げた安井渉さんに振り返ってもらった。
全問選択式でも「粘り強さ」必要
適性検査はⅠとⅡがあり、いずれも18ページ。複数の教科を組み合わせた約15問を45分で解く。解答は全問選択式だ。
特徴として、複数の資料や表、グラフを読み取らなければならなかったり、条件を整理して書き出していかないと解きにくかったり、「分量が多く、手間や時間がかかる複雑な問題が多かった」と指摘する。
一方、教科書に載っているような内容を問う「知識・技能寄りの問題も少なくなかった」と安井さん。受検者が提出する通知表の写しは合否判定には使われないため、小学校で習ったことを理解しているかを適性検査を通して確認したかったのではないかとみており、こうした問題でミスをしないことが大事になってくるという。
また、全問選択式は易しそうに思われるが、なぜその選択肢が正解で、その他は誤っているのかを確認できる粘り強さが求められるという。そのため、過去問を解くなどして、選択式の適性検査タイプの問題に慣れておくことを安井さんは勧めている。
面接で聞かれた質問は?直前の練習・対策は?
安井さんが子どもたちに聞き取ったところ、2次選抜の面接では受検生1人に対して3人の担当者が対応したという。
「面接担当者の表情はニコニ…