
「津波から逃げる夢を見てベッドから落ちた」
こんな70代男性のような患者を診察する岩手県釜石市の釜石のぞみ病院の内科医・高橋昌克さん(65)は、睡眠障害の専門家だ。病院の周囲は災害公営住宅団地が集まる市街地。高齢者を中心に80~90人の患者の主治医だ。
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「東日本大震災後2、3年は高血圧など震災の影響による症状が多かった。今は他の地域と同じ」。だが、その後の病気でこうして過去の記憶がよみがえることもあるという。
2007年、釜石市民病院の…