13日夜、日向灘を震源とする最大震度5弱の地震が発生した。気象庁は南海トラフ地震との関連を調べたが、巨大地震発生の可能性は平時と変わらないとして調査終了を発表。昨年8月に続いての強い揺れに、住民らからは不安の声が聞かれた。
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- 南海トラフ地震との関連、調査終了 気象庁 日向灘震源の地震で
震度5弱を観測した宮崎市内の飲食店の店長(37)によると、最初に軽い揺れが起きたあと、体感で15~20秒ほどぐらぐらと強い揺れが続いたという。皿が落ちないよう棚を支えてしのいだが、業務用フライヤーからは油がこぼれた。店長は「今日はたまたまお客さんがいなくて良かったが、お客さんの安全第一で避難経路の確保などをしないといけない」と話した。
ホテルや旅館も対応に追われた。宮崎県高鍋町のホテル代表の50代男性は、1階の事務所で作業中に揺れを感じたという。気象庁の調査終了の発表を受け、「海沿いに知り合いがいるので津波が心配だった。ひとまず安心はした」と話した。宮崎市千草町のホテルマリックスによると、机上のテレビが倒れた客室が1部屋あったという。従業員の男性は「お客さまにけがはなかった。かなり揺れたので全室確認したが、大きな被害は出ていない」と話した。同県高鍋町の旅館に勤める女性は発生当時2階の部屋にいたといい、「20秒くらい揺れているように感じた。とても怖かった」と語ったうえで、「お客様の無事は確認でき、部屋で物が倒れたりはなかった」と述べた。
地震によって、けが人も出た…