専業FXトレーダーのジュンFXさん=本人提供

 歴史的な円安ドル高水準が続くなか、少ない元手で多額の外貨取引ができる外国為替証拠金取引(FX)が活況だ。一方で、政府・日本銀行が円安是正の為替介入に動いた局面では、多くのFXトレーダーが損失を受けたとされ、リスクの大きさにも注意が必要となる。FXの専業トレーダーで生涯収支が利益15億円というジュンFXさんに、為替介入時に取った行動や投資への心構えを聞いた。

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 ――いつごろFXを始めたのですか。

 「2007年に、10万円を元手に始めました。12年ごろから勝てるようになりましたが、日銀が13年に大規模な金融緩和を始めて為替の動きが大きくなり、利益が増えました。追加緩和があった14年に専業になり、16年に利益が1億円を超えました」

 ――米国が利上げを進めた22年も、急速に円安が進むタイミングでした。

 「22年の終わりに利益が6億5千万円になり、23年には14億円まで増えました。そのころは一日中トレードをしていましたが、今は1日の決まった時間帯や経済統計が出る時間に絞っています」

為替の動きをどう読むか

 ――トレードスタイルを教えてください。

 「スキャルピングという取引方法で、数秒から数分の間に何度も売買を繰り返して利益を積み上げていきます。1銭、2銭の動きを見ながら、円売りドル買い、円買いドル売りを使い分けます。大きいときには1日で2千万円のプラスマイナスがあります」

 ――為替の動きをどのように読むのですか。

 「円安になるか円高になるか…

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