青木営農組合の山倉茂樹さん(左)と久保食品の久保隆則さん=2025年1月7日午後0時8分、香川県宇多津町浜三番丁、内海日和撮影

 「うどん県」として知られる香川県は小麦や米の生産は盛んだが、大豆の収穫量は全国の1%にも満たない。そんな中、昨年春、香川県産の大豆を使ったきぬごし豆腐の販売が始まった。

 JR宇多津駅から徒歩10分。創業80年の老舗豆腐店「久保食品」の直営店で、「身土不二(しんどふじ)」という商品名で売られているのがその豆腐。身土不二とは「身体と環境(=土)は一元一体である」という地産地消の考え方だ。

 大豆を生産しているのは、店から南西に約8・5キロ離れた多度津町の青木(おおぎ)営農組合。地元の農家らが農地を共同で維持管理するため15年前に立ち上げた農事組合法人だ。

 大豆の生産に挑んだのは2013年。「稲と比べれば、手入れが少なく済む」というメリットに着目した。

 代表の山倉茂樹さん(75)…

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