写真・図版
サルヴァトーレ・シャリーノ「ローエングリン」=阿部章仁氏撮影

 少女の中にひそむ聖性と獣性が弾(はじ)ける。サルヴァトーレ・シャリーノ作曲の「ローエングリン」は、騎士を失ったエルザの精神世界をめぐるモノオペラ(6日、神奈川県民ホール)。

 原作は、ワーグナーの同名オペラをもじったラフォルグの荒唐無稽な小説。シャリーノは言葉を断片化し、順番も変えた。筋らしい筋は…

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