自民党は、派閥の裏金事件を受けて47都道府県で開催した「政治刷新車座対話」の結果をまとめた。改正政治資金規正法の踏み込み不足や、裏金作りに関与した国会議員への処分の甘さへの批判などが列挙してある。ただ、政治の信頼回復にどうつなげるのかは示されず、「総括」とは言い難い内容にとどまる。
車座対話は岸田文雄首相(党総裁)の肝いりで始まり、3~8月に47都道府県で計63回開催された。各回に党幹部が参加し、県連関係者ら1千人超から政治資金のあり方など政治改革について意見を聞いた。
しかし、党が8月30日に公表した結果は、A4判5枚のみ。党所属議員による議論はなく、記者会見も行わなかった。
渡海紀三朗政調会長は2日…