年間1千件前後発生する食中毒事件。その中で、アニサキスはここ5年あまり最も多い原因となっています。食品安全委員会はアニサキスに関する情報を整理した「リスクプロファイル」を1月に発表しました。魚への寄生状況や食中毒を防ぐ対策などをQ&Aでご紹介します。

 Q アニサキスとは?

 A アニサキス科に属する線虫で、卵から成虫になるまで、海の生き物に幅広く寄生している。

 Q 食中毒の症状は?

 A アニサキスの幼虫が寄生している魚を生で食べ、幼虫が生きたまま食べた人の胃や腸の粘膜に入り込むと、激しい胃腸炎を起こす。強い腹痛や吐き気に襲われ、アニサキス症と呼ばれている。一昨年は432件、441人の食中毒が報告された。報告されないケースも多く、年間患者数が約2万人という推計も。これまでに死亡例はないとされている。

 Q どんな魚で起きる?

 A サバ、イワシ、アジ、タラ、ホッケ、サケ、イカ、カツオ、サンマなどが報告されている。

 Q 食中毒の報告が多いのは…

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