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千葉LOOKのステージ。後方から店長のサイトウヒロシさんが出演者を見守る=2024年12月14日、千葉市中央区、杉江隼撮影
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 街の中心部から南に約4キロ、海に近い場所に東京ドーム10個分近い広大な公園がある。

 千葉市蘇我スポーツ公園。ここで2022年から野外ロックフェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(通称ロッキン)」が開かれている。

 長年、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開かれてきた。だが、コロナで20、21年は中止に。「密」にならない場所として22年は蘇我に会場を移した。

 ただ、ロッキング・オン・ジャパン社長でフェス総合プロデューサーの海津亮さん(60)は「周年タイミングでひたちなかに戻れたらなという思いがあった」と語る。25周年の24年は8月に千葉で、9月に5年ぶりに茨城で開催した。

ロッキンは蘇我とひたちなかで

 海津さんは茨城への帰還を「本当に感慨深かった」と振り返る。

 蘇我については「アクセスが良い都市型フェス会場。フェスに来たことのない若い来場者が気軽に参加できるという意味でもアドバンテージがあった」と振り返る。

 25年は9月に千葉で5日間の日程で開かれる。30周年の29年は茨城での開催を検討している。

 千葉がロッキンという文化のもう一つの拠点になりつつある。

雑居ビルの小さなライブハウス

 規模は全く違えど、千葉にロックの火をともし続けてきた箱もある。

 千葉都市モノレールの栄町駅…

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