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2022年5月9日、大統領府を去り、集まった市民にあいさつする文在寅氏=東亜日報提供

 韓国検察が捜査している収賄容疑事件の家宅捜索令状に、進歩(革新)系の文在寅(ムンジェイン)前大統領が「被疑者」として記載されていたと、韓国メディアが1日、一斉に報じた。文氏に捜査が及ぶかが注目される一方、野党側は保守系の尹錫悦(ユンソンニョル)政権による「政治報復」だと反発している。

 複数の韓国メディアによると、検察は文氏の娘の元夫が格安航空会社(LCC)の「タイ・イースタージェット」に役員として採用された際の疑惑に絡み、8月30日にソウルにある娘の自宅などを捜索した。

 LCCは、文政権が2018年に中小ベンチャー企業振興公団理事長に任命した元国会議員が実質的に所有。元夫には航空会社での勤務経験がなく、当時は野党だった保守系の勢力などが、理事長就任と元夫の入社が見返りの関係にあるなどとして告発していた。

 検察は元夫に支払われた報酬…

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