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水中ドローンに電力が送られているか確認する高知工科大の野田聡人准教授(左)と2DCの増田祐一CEO=2024年7月31日午前11時33分、高知県香美市土佐山田町の高知工科大、羽賀和紀撮影
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 労働力不足を背景にさらなる市場拡大が見込まれる産業用ロボットへの給電が簡単にできるシステムを、高知工科大の野田聡人(あきひと)准教授(41)と東京のベンチャー企業が共同で開発している。

 高知県香美市にある高知工科大の実験室。水中ドローンが沈むと、青色のLEDライトが光った。水槽の下に敷いた厚さ8ミリ程度の専用シートから電力が送られているという。

 「水中ドローンに水の中で給電できるようになれば活用の幅は広がるはずだ」と東京大特任研究員の増田祐一さん(33)が話した。

 増田さんは、東京大で電源コードが要らないワイヤレス(無線)給電を研究。2022年にスタートアップ「2DC」を起業し、電力の供給が自動化される社会の実現を目指している。

 野田准教授も無線での給電や…

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