
環境省は、古くなった風力発電所などを建て替える際に必要な環境影響評価(アセスメント)の手続きを、一部簡略化する方針を固めた。風力発電は、再生可能エネルギーの「主役」として期待されたが、導入が遅れており、適地への導入促進策の検討も進める。
今国会に関連法案を提出する予定。風車などの工作物の位置や、発電規模が大きく変わらない場合などに限って対象とする。2000年ごろから設置が増え、建て替え時期を迎えている陸上風力発電施設が念頭にある。
現在は出力5万キロワット以上の場合、建て替えでも新設と同じ手続きを踏む必要がある。その際、3段階あるアセスメントの最初にあたる配慮書では、周囲の環境の状況や、一定の仮定を置いた上で複数の事業案を比べるといった手続きがあった。
改正によって、環境への新た…