トランプ米大統領=ロイター

 米ホワイトハウスは11日、米国が輸入する全ての鉄鋼・アルミニウムに12日から25%の関税をかけると明らかにした。例外などは設けず、米東部時間12日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)に発動された。日本の関連製品も対象となる。トランプ大統領はカナダに50%をかけると一時示唆したが、撤回した。

 カナダの鉄鋼・アルミにも他の国と同率の25%をかけた。トランプ氏は一時、カナダに2倍の50%を課すとSNSで示唆した。カナダにかけた別の関税に対し、カナダ・オンタリオ州が発動した報復措置に反発したためだ。ただ、トランプ氏の反発後に、同州が報復措置を撤回し、トランプ氏も矛を収めた。

 トランプ氏は第1次政権時の2018年、鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課した。ただ米国はその後、日本など主要な鉄鋼輸入国に対して、関税を減免する特例を認めてきた。今回の措置はこうした特例を一掃し、25%の関税を例外なく課す。アルミの税率も25%に引き上げた。

 ホワイトハウス関係者は今回の措置について「一切の例外や適用除外なし」で発動すると指摘した。10日には武藤容治経済産業相が訪米し、トランプ政権の閣僚らに直接適用除外を要請したが、前向きな返事は得られなかった。

 一方、ホワイトハウスのレビ…

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