
東京都小金井市内における都道計画を巡り、白井亨市長が4日の市議会本会議で、計画容認に転じた理由を示した市長報告の撤回を求めた。市政トップの不手際や迷走を追及する声が相次ぐなか、質疑は夜まで続いたが、議会は最終的に撤回を承認した。
都道は小金井都市計画道路3・4・11号線。都は防災面や渋滞解消で必要だとする一方、自然豊かな野川や武蔵野公園と交差するため、生態系への影響の懸念から住民らの反対も根強い。反対を掲げて初当選した白井市長は先月、市長報告の提出とともに、計画容認の姿勢に転じていた。
白井市長はこの日の答弁で、議会に提出した市長報告において、専門家の文書の引用が「不適切だった」と謝罪。無断のうえ不正確な表現だったことを事実上、認めた。
質問に立った議員から、報告…