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公道を走る自動運転バス。運転手はハンドルから手を離していた=2024年12月20日、東京都狛江市、石川瀬里撮影
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 ドライバーがハンドルを握らない自動運転バスは、深刻な運転手不足の解決の切り札になるのか。東京都内でも路線バスの廃止や減便が止まらない。地域の足を守るため、無人運行の導入を目指す動きが各地で進むが、普及の実現はいかに。

地図データは事前にインプット

 そのバスは、歩行者がいる交差点を時速30キロで走り抜けた。信号や対向車もあるが、安定した動きだ。

 カーブにさしかかると、ハンドルはくるくると回った。運転手は座っているが、基本的にハンドルから手を離している。7台のカメラと14台のセンサーを搭載。地図データも事前に読み込まれている。

 「ブレーキのときはガクッときたけど、思ったよりなめらかだった」

 乗り込んだ女性(62)はそんな感想を口にした。

自動運転バスが地域の足を担うことは本当に可能なのでしょうか。記事の後半では、専門家に見解を聞いています。

 昨年12月、東京都狛江市の…

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