【楽問(がくもん)のススメ】
学校、趣味、学び直し……。「学ぶ」「教える」の現場にいる方に取り組みや魅力を聞きます。今回は葛飾区立花の木小学校の伊藤進校長です。
東京都内、とりわけ23区では、水田を見かけることはめったにありません。子どもたちが食や生き物について学べる場になればと思い、2022年から校内の空き地に水田を作り、稲を育てています。
水田は7メートル×15メートル。5年生が総合の授業で、5月に田植え、9月に稲刈り、10月に脱穀をし、「花の木米」として主に5年生が給食や家庭科の授業で食べています。自分たちで育てた米は、いっそうおいしく感じられます。冬には干した稲わらで、しめ縄などを作ります。
きっかけは、葛飾区環境課が、学校に水田を作るモデル校を探していたことでした。私自身、理科や昆虫が好きで、前任校でも花壇に小さな水田を作っていたんです。ちょうど花の木小のプールの脇にも空き地があったので、手をあげました。
農協の方々に協力してもらっ…