会見する日銀の植田和男総裁=2024年6月14日午後4時6分、東京都中央区、川村直子撮影

 日本銀行は19日、4月の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。物価の上ぶれリスクなどから追加利上げに前向きな意見が相次いだほか、円安が物価上昇に与える影響を懸念する声もあった。

 4月の会合では金融政策は維持された。議事要旨によると、多くの委員は、日銀がめざす物価上昇率2%が実現する可能性が高まっていけば「適時適切に政策金利を引き上げていくことが必要」と指摘。ある委員は「先行きの急激な政策変更を避けるため、確度が十分に高くなる前から、緩やかな利上げで調整することも考えられる」と主張した。一方、多くの委員は「当面、緩和的な金融環境は継続することになる」とも述べた。

 物価については、複数の委員…

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