ホンダがタイで開発しインドで生産、輸入販売するSUV「WR―V」=2024年11月5日、東京都港区南青山

 輸入車といえば、欧米など海外メーカーの車がイメージされる。一昔前の「ガイシャ(外車)」だ。しかし、日本自動車輸入組合の「輸入車新規登録台数」をみると、海外で生産された日本メーカー車も無視できない規模になっている。

 2024年度上半期(4~9月)の新規登録台数は15万5363台。内訳は外国メーカー車が10万9558台、日本メーカー車が4万5805台。日本メーカー車は3割にのぼる。最多はホンダの2万5447台。ホンダは前年同期わずか81台だ。背景に何があるのか。

 ホンダが輸入しているのは、SUV(スポーツ用多目的車)「WR―V」とセダン「アコード」、ミニバン「オデッセイ」。WR―Vはインド、アコードはタイ、オデッセイは中国で生産されている。特に輸入台数が多く、ホンダのグローバル化を象徴しているのがWR―Vだ。

 WR―Vはホンダのタイ拠点…

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