13日に亡くなった谷川俊太郎さんは、様々なクリエーターと作品を生みました。Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションなどを手がけるユニットtupera tuperaの亀山達矢さんもそのひとり。「1+1がいくらにでもなる化学反応を生み出すもの作りに触れた」と話します。
◇
夫婦でユニットを組み、絵本や工作、アートディレクションなど色々と活動してきて、谷川さんとは「これはすいへいせん」という本を手がけました。
編集者さんから谷川さんの文章が届いて「これに絵をつけませんか」と言われた時は、めちゃくちゃうれしかった。ただ、着手までは時間がかかりました。絵本をつくるのは難しくて、その上、谷川さんの文章と一緒にとなるとなかなかすぐにはできなくて。2年ほど経ったころ、京都駅でお見かけして、追いかけて声を掛けたんです。谷川さんはきっと「誰?」と思ったはず。自己紹介と本の話をして「いいものを作ります!」と宣言し、気持ちが固まりました。谷川さんは「まあ、がんばって。いいもの作ってくれればいいよ、あとは任せた」と淡々としていたけど。
編集者さんに原画を持ってい…