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スコティッシュテリアのコジロウ=2024年8月30日午前9時58分、苫小牧署、鈴木優香撮影
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 警察犬の世界にも多様性の時代がやってきた。日本警察犬協会が指定するのは大型犬7種。だが、審査会に合格できれば、小型犬も警察犬になることができ、活躍の幅が広がっている。

 この夏、道内で審査会に合格したのは、10種66頭。そのうち、パピヨンのセリは体重3・7キロの小型犬。大きな耳をひらひらとなびかせながら、5つの布が置かれた10メートル先の台に一目散に駆け出すと、ものの3秒で事前に与えられた臭いと同じ臭いの布を選び出した。

 飼い主の塩田真矢さんは「もともとは家庭犬。こんな小さい犬でも社会に貢献できたら素敵」と訓練を始めたという。だが、時間はかかった。昨年は不合格。この1年で何度も大会に出場し、どんな環境でも動じない強い忍耐力を築き上げたという。

 警察犬には2種類ある。一つは、警察が飼育し、訓練する直轄警察犬。シェパードやラブラドルレトリバーなどが多い。

 もう一つは嘱託警察犬。警察からの要請で出動する家庭犬で、どんな犬種でも挑戦できる。毎年警察が審査会を実施し、選考する。

 小型犬は周囲に警戒されにくく、出動中も物々しい雰囲気になりづらい利点があるという。

 足の短さが特徴の小型犬スコティッシュテリアのコジロウも嘱託警察犬だ。かつては、すさまじい食欲があり、ボールへの執着も強い頑固な性格だった。

 飼い主が、登別市のトレーナ…

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