松下洸平(右)と松下優也=大野洋介撮影

 20世紀の米国を舞台に、生まれも育ちも対照的な男2人の数奇な運命を描く、新作ミュージカル「ケイン&アベル」が開幕する。宿命のライバルとなる2人を演じる松下洸平と松下優也が、思いを語り合った。

 英国の作家ジェフリー・アーチャーの人気小説が原作。名家出身の銀行家ウィリアム・ケイン(洸平)と、身一つで移民として米国に渡ってきたアベル・ロスノフスキ(優也)。偶然出会った2人は、ある事件を機に激しく対立していく。

 洸平「ケインには、僕にまねできないほどの誠実さがあります。人のために動ける人なので、そこが魅力的。一方で自分の掲げた目標に溺れ、2幕の後半からは少しずつ崩れていく。きれいな部分だけではないところも含め、とても人間らしいなと思う」

 優也「アベルには、アメリカンドリームをつかんでやるという強い思いがあって、それを行動に移す賢さがある。今まで自分が演じてきたのは、割と何かを抱えている役が多かったんですけれど、彼は喜怒哀楽が激しくて分かりやすいキャラクター。そこが今回、重要かなと思います」

 英米で活躍するクリエーター…

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