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ジャパンモビリティショーのトヨタ自動車のブース=2023年10月25日、東京都江東区、稲垣千駿撮影

 トヨタ自動車が6日、2024年9月中間決算(国際会計基準)を発表する。空前の好業績だった前年から一転、認証不正問題やリコール、中国市場での不振といった逆風下での決算発表となる。世界的な電気自動車(EV)ブームに陰りがみえ、得意のハイブリッド車(HV)の売れ行きは好調だが、鍛えた「稼ぐ力」はどこまで業績に寄与したのか。中間決算のポイントを振り返る。

 今年の上半期(4~9月)、グループ全体(ダイハツ工業、日野自動車を含む)の世界生産は昨年上半期から7.8%減って529万2千台だった。前年実績を下回るのは4年ぶり。昨年発覚した認証不正問題の影響をひきずるダイハツだけでなく、トヨタ本体(レクサスを含む)の世界生産も前年同期より7.0%減った。

 地域別にみると、まず目に付くのが国内生産の落ち込みだ。今年上半期の国内生産は前年同期から9.4%減った。

 HVの主力「プリウス」に不…

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