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北海道芦別市出身の作家で極地旅行家(探検家)の角幡唯介さん(49)が、新著『地図なき山 日高山脈49日漂泊行』(新潮社)を刊行した。同市の応援大使を務め、帰省の際は道内で狩猟もたしなむという角幡さん。新著や今後の活動について聞いた。
〝三十代から四十代にさしかかるころ、私は〈脱システム〉という思想にとり憑(つ)かれていた〟
この一文から始まる『地図なき山』は、角幡さんが断続的に6年、計49日間にわたり、地図を持たずに北海道の日高山脈を漂泊した記録だ。
なぜ、地図を持たなかったのか。その「思いつき」にいたるまでの理詰めの思考こそが「探検家・角幡唯介」たらしめると言える。(注・ネタバレ含む)
- (書評)『地図なき山 日高山脈49日漂泊行』 角幡唯介〈著〉
- ノルマで歩くのはつまらない 角幡唯介さんが北極に挑んで至った境地
- 角幡唯介さんは冒険の計画を立てない ジャーナリストと語る不確実性
探検家であれば誰しもが一番…