寝る前に家族にメッセージを送り、「もう目覚めないかもしれない」と覚悟を決めて目をつむった――。激しい攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区で過酷な活動にあたった看護師の話に、皇后雅子さまは何度もうなずきながら聴き入った。
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皇后さまは15日、明治神宮会館(東京都渋谷区)で開かれた全国赤十字大会に出席した。
大会で報告したのは、ガザ地区の病院で活動した大阪赤十字病院の看護師、川瀬佐知子さん。川瀬さんは昨年7月からガザ地区で看護技術などの指導をしていたが、昨年10月7日にイスラム組織ハマスとイスラエルの大規模な軍事衝突が始まった。南部へ退避しながら応急処置や薬剤調達などの活動を続け、昨年11月に帰国した。
川瀬さんは「激しい攻撃が続く日には、後悔がないよう、寝る前に家族にメッセージを送り、覚悟を決めて目をつむった」などと話した。
川瀬さんと懇談した皇后さま…